さて、今回は少し重たいテーマかもしれません。
4月1日HCR主催者であるHawaii Bicycling League(HBL)での英語によるエントリー開始に遅れること9日、4月10日、HCR2009の日本でのエントリー受付がスポーツエントリーサイトにて開始され、それと同時に、従来はJAL Hawaiiサイトの中にあったHCR公式サイトが独立したドメインネームでのサイトとしてオープンになりました。
改めてこの公式サイトでの正式な発表から明らかになった最大のポイントはJALが冠スポンサーから降りたことにより、今までこのイベントに対してJALが投資していた巨額の原資がなくなった、ということです。
実際にはJALUXというJALの商事部門の会社が協賛会社として名を残し、JALも「協力」という形で引き続きHCRをサポートはしていくようでですが、これはHCRによって今までに培ってきたマーケットを完全に手放すのではなく、その利権だけは維持していく、というためのものであることは明らかです。
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従来JALは主催者に対してスポンサーとして「協賛金」を支払っていた以外に、このイベントを拡大していくことに対して多額の投資を行い、HCRの成長=参加者の拡大による営業利益の拡大を目指してきたものの、
【1】JAL自体の経済状況がかなり悪化している、ということと
【2】HCRへの参加者が、2006年(参加者約3800人)をピークに、2007年は約3600人、昨年は3100人というように、ここ数年サーチャージの高騰などのマイナス要因もあって、減少傾向にあることを受け、このマーケットへの投資効果と将来性に対してJALが苦しい台所事情を押してでもこのイベントをサポートする価値を見いだせなくなったという理由から、HCRからの撤退を余儀なくされたのだと思われます。
そのために今までのHCR運営にかけていた経費を大幅に削減せざるを得なくなり、HBLとしては今まで日本からの参加者向けにJALが行っていたサポート&サービスをカットせざるを得ない状況に追い込まれてしまったのであろう。
それがHCR2009での以下の変更点です。
| 1 | 参加記念Tシャツをエントリー費とは別に1,000円参加者から徴収し、希望者以外には配布しない |
| 2 | 各折返し地点で今まで配布していたマイレージステッカーの配布をやめる |
| 3 | 昨年から実施になった事前のセーフティーブリーフィングの廃止 HCRを安全に行うために昨年より義務づけられた事前講習ですが、ハイアットリージェンシーの2部屋を数日に渡って借りることと、これに対するスタッフの動員をカットし、従来HCR事務局の設置されていたオハナ・イーストのスペースだけをキープしておけばいいので、かなりの経費カットにつながります。 |
| 4 | チャンピオンチップの廃止 これも大きな経費カットにつながります。従来はこのチャンピオンチップを足首に付けて参加する日本人参加者だけ、ゴールゲートで名前をアナウンスしてくれるサービスがあったのですがそれがなくなることになり、参加者にとっては完走の感動に華を添えてくれていたサービスがなくなってしまうことで寂しいことです。 |
| 5 | エイドステーション2箇所の廃止 エントリーコースのうち、25マイル折返し地点の「サンデービーチパーク」エイドステーションと、40マイル折返し地点の「ワイマナロレクリエーションセンター」エイドステーションの廃止と、それに伴う25マイルと40マイルのコースが廃止されます。スタート&ゴール地点のカピオラニ公園を除いて、従来は5箇所あったエイドステーションが2箇所減ることになるのですが、参加者にとってはハートブレイクヒルを超えたところにあるサンデービーチパークは、100マイル折り返し点のスワンジービーチパーク以外の唯一の海沿いのエイドステーションだっただけに残念です。 本来は25マイルずつのエイドステーション設置にして、25→50→75→100マイルの4箇所にするのが自然なのですが、そうするとハートブレイクヒル超えが厳しいDグループの一部の参加者のHCR参加への道を絶ってしまうことにつながるため、変則的ではありますが25マイルではなく20マイルを残したのだと思われます。 ただしこの20マイル折返し地点は往路のコースから少しはずれたところにあり、従来はそこで折り返す人以外はほとんど往路では立ち寄られることがなかったのですが、今年からはここに往路で立ち寄らないと、、スタート後の往路の最初の休憩が、実質50マイル折返し地点(=スタートから40km先)になってしまうことになるので、参加者の動向が気になるところです。 |
| 6 | コース途中での巡回カーによるメカニカルサポート これは現在検討中、となっているのでまだわからないのですが、従来のようにHCR参加ツアーでの参加者が大半の状況では、各ツアー会社がそれぞれ独自にメカニックを載せたサポートカーを用意したりしているので、さほど影響はないと思われますが、主催者側で全くノーサポート、になってしまうとロングライドイベントとしては参加者の安心感を損なうことにつながるので、何らかの形で残してほしいものです。 |
以上のような点がJALというビッグネームが冠スポンサーから撤退したことによるイベントに及ぼすマイナス要素ではですが、しかし、だからといってHCR自体の魅力が減ってしまうわけではなく、シンプルな形にはなるが、青い海と空のハワイを走る魅力がたっぷりの「ロングライドビギナーにオススメの」ロングライドイベントであることは何ら変わりないのです。
あとはJALという特定企業の力によりイベントを育てるのではなく、HCRに魅力を感じて参加している参加者である我々自身がこのイベントに参加して盛り上げていけばいいのだと思います。
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HCR2009への道第一回にも書いきましたが、今年は日程的には「秋のゴールデンウイーク」の関係で、参加しづらい状況になってしまってはいますが、ここ数年の最大の障害となっていた燃油サーチャージが日本〜ハワイの往復4万円ぐらいが4千円と激減している、というプラス面もあります。
残念ながら日本の経済状況の悪化から旅行に対して費用を捻出するのが厳しい状況になっている現状が重くのしかかってきている状況では、サーチャージが下がったからといっても、このイベントに参加するにはかなりの費用負担が必要になる、という点にはかわりがないので、一概にまた参加者が増えていく、ということにはならないでしょう。国内でのロングライドイベントが増えてきている現状、国内での数回分以上の費用が1回でかかってしまう点でも、「ハワイまで行かなくても・・」と考えるサイクリストも多いことでしょうし…
そういう点から考えても、HCRが今後も盛り上がっていくためには、願わくば、ホノルルマラソンのように、通常のハワイ旅行とさほど費用がかわらないで参加できるような状況が何らかの形で生まれてくれれば、と思うのですが…
ということで今回はHCRの現状について書いてきましたが、ぜひこういう逆風の状況だからこそ、これにめげることなく今年もHCRに参加してみんなで盛り上がりましょう!
現地で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。


